【ファミマネ②】あなたの家庭、「ライフサイクル」はどのフェーズ?

最近、友人の結婚話が相次いでいます。嬉しい限りです(^^)
新婚生活って、甘酸っぱくて、なんとも言えない幸せ感ありますよね。

一方で、時が経つと、色んな苦労が出てきます。
子育て、親戚付き合い、お受験、親の介護などなど。

家族(という新しいモノ)が出来上がってから、終焉(老後)に向かうまで、
色々な紆余曲折を経ていく。当たり前と言えば当たり前なのですが、
家族のあり方・自分の役割を状況に合わせて変化させようとするのは
実は難しいことではないでしょうか?


私のバツイチ経験から振り返ると、変化対応できていなかったかな、と
思うことがあります。

当時の私は、兎にも角にも仕事が最優先だったように思います。
共働きで互いに忙しければ問題ないのでしょうが、海外駐在をしていた頃は、
相手は働けないので、もっと家庭のケアをすべきだったでしょう。


さて、このように紆余曲折を経るのは、ビジネスの世界でも同じこと。
マーケティングの考え方に「プロダクトライフサイクル」というものがあります。

新製品の売上げは、市場の発展段階に応じて増加・減少の具合は異なり、
顧客タイプや競合環境、そしてマーケティング課題も異なる、というものです。


この考え方は、家族にも当てはまります。

実は、「家族ライフサイクル」という概念は存在しており、家系図を使った

家族療法で有名なマクゴールドリック氏が提唱しています。

彼女はライフサイクルを8つの段階に分けていますが、個人的に気になる

要素を中心に4つに分けてみました。

①新婚期
 新たなパートナー、親戚、友人などの関係を再編成する時期。
 これまでの生活スタイルを変え、新たなスタイルを作り上げることが課題。

 このタイミングで、互いの夢などをじっくりと語り合えていると良いですね。

②育児期
 子どもが生まれて、乳幼児を育てる時期(子どもが7歳ぐらいまで)
 子どものためのスペースを作るよう、互いのあり方を調整する必要がある。
 優先順位を変え、何かを捨てる必要も出てくる。

 経済的負担が一番重たい時期。また、家事における協働が必要になり、
 夫婦の役割分担を見直さなければならない。
 祖父母を巻き込み、より大きな家族として再編成しなければならない。

③中年期
 自身が40~50代のタイミング。個人のキャリア(生き方)に悩む時期で、
 家族のあり方と個人のあり方をどのように折り合いつけるかが課題。
 また、親が高齢世代となり、世話(介護)する必要が出てきたりもする。
 近年は、晩婚化により、育児期と中年期が同時に訪れるパターンもある。
 (いわゆる、育児と介護の「ダブルケア」)

④再編期
 子どもが独立し、夫婦のみに戻る。カップルとして互いに対する関心や

 思いやりが持てるかどうかが課題。熟年離婚に要注意。
 互いのコミュニティを融合・拡大する。新たな家族役割と社会的な役割の
 選択肢を模索する。


それぞれの段階は、もっと細かく分かれると思いますが、

変化が大きそうなタイミングで大きく分けてみました。


大事なことは、段階をどのように分けるかでも、各段階をどう定義する
でもなく、「自分はどのフェーズにいて、何が課題になるのか?」を
見定めることかと思います。
(たとえば、子育て期などは、子どもがいない家族には当てはまらず、

別のライフサイクルをたどりますし、「できちゃった婚」などは
①と②が同時にやってきますので、定義には拘らない方が良いです)

他人と比べると、「今の自分はこのままで良いのだろうか??」と
不安になったりもするでしょうが、ライフサイクルを大きく捉えれば
「今はこういう時期だから、こっちを優先しよう」と納得感をもって
今の環境を受け入れられるのではないでしょうか。


(本来は、家族に加えて「個人」そして「仕事(キャリア)のライフサイクルも
考えなければならないとは思いますが、複雑性が増すので、家族に絞って
書いてみました。)

グロービスMBAの学びをファミリーマネジメントに活かす

グロービス経営大学院の卒業生&講師である平野善隆が、仕事・家族・個人の全ての満足を最大化させるための思考法・行動様式を研究・発信していきます

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